2年前ほどから背中に粉瘤ができまして、それが徐々に大きくなってきたので思い切って摘出してきました!
私の周りでは粉瘤って意外と知らない人が多かったのですが、粉瘤がある人は結構いるみたいですね。
粉瘤を取ろうかと思っている人の参考になれば嬉しいです。
粉瘤って何?
意外と知られていない粉瘤。”ふんりゅう”と呼びます。
アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマとも呼ばれます)とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。たまった角質や皮脂は袋の外には出られず、どんどんたまっていきますので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります
日本皮膚科学会
私の背中にできた粉瘤は最初はほくろかな?と思うような黒いポチっとしたものでした。
それが徐々に触れるとふくらみを感じるように。
ぼこっとした部分には角質や皮脂がたまっていたのだと思います。
粉瘤をみつけたきっかけ
粉瘤という存在すら知らなかった当時の私。
粉瘤が背中にあるとどうしてわかったかというと、アロママッサージでした。
背中を施術してもらった際に指摘されました。
背中だし、ふくらみも感じなかったので気づいていませんでした。
あの時のセラピストさんに感謝です。
粉瘤を放置するとどうなるの?
背中に粉瘤ができたことをきっかけに気になって色々と調べました。
粉瘤は自然と治ることは少ないといわれています。
そして、皮膚の下にできた袋に徐々に角質や皮脂がたまって大きくなっていって、その袋が破れて炎症を起こして痛みが出ることがあるようです。
なので、できれば小さいうちに摘出しておいた方がよいとのこと。
youtubeなどでの粉瘤の摘出動画が公開されています。
見ましたが、大きい!こんなに大きくなるの!?と驚きました。
大きいものでがこぶしサイズ。中身は角質や皮脂がたまったドロドロしたものでした。
興味のあるかたは検索してみてください。
粉瘤の摘出方法は2種類
粉瘤の摘出方法は粉瘤の大きさによって変わるようです
くりぬき法
小さい穴をあけて、そこから袋を取り出す。
傷も小さくて済んで、縫合が不要の場合もある。
⇒私はこのくりぬき法で摘出しました。
皮膚切開
皮膚を木の葉上に切開して、粉瘤を取り出したあとに皮膚を縫合。
粉瘤の大きさが5センチ以上になるとこちらの方法が取られることが多い。
粉瘤摘出を決意
粉瘤を摘出はたとえ小さいものでも、麻酔をして皮膚に穴をあけないといけないです。
怖い…。
でも、私の背中の粉瘤は少しずつですが大きくなってきていました。
粉瘤は自然には治ることがないこと。
どんどん大きくなる可能性があること。
炎症を起こすと痛みがでて、摘出も大変になること。
大きくなると皮膚の切開部分が大きくなること。
これらを考えた結果、摘出を決意しました!
youtubeでとても素晴らしい手さばきで粉瘤を摘出されている先生がいらっしゃってその先生にお願いしたいと思いましたが、まだまだ小さい粉瘤だしということでかかりつけの皮膚科にお願いすることにしました。
手術~経過観察まで
手術予約
まずは粉瘤かどうかを確認してもらい、摘出希望を伝える
この時に手術前の血液検査。人気の皮膚科のため、最短の2か月後に決定。
手術承諾書にサイン。
注意事項の説明と用紙をもらう。
手術当日
予約した日時に病院へ。
手術室に案内され、看護師さんより手術の説明を受ける。
この時に傷の縫合をするかしないかを聞かれる。
くりぬき法で大きく穴をあけない場合は縫わなくてもよいようです。
希望すれば縫合してくださるようです。その際は抜糸する必要があるので、診察回数が増えます。
〇で傷が残るか、線で傷か残るかの違いです。
では、〇(縫わない)でお願いします
はーい。いまから粉瘤とっていきますね~。
麻酔しますよ~。
はーい、いま針を刺していますが、感じますか??
感じていないけれど、感じている気もする・・・
麻酔が効いているかどうかを確認する際に針をさして感じるかどうか聞かれたのですが、感じていないと思うけど、感じているような??
ここで判断を間違えたら、穴をあけられるときに痛いのでは!?とドキドキして答えました。
結果、ノン痛み。全く痛みはありませんでした。
そして、体感時間5分くらいで
はーい、終わりでーす。
え!?もう終わりですか!?
びっくりするくらいあっという間に終わりました。
そして、痛みもない!麻酔ってすごい!
私は4ミリパンチを使用したようです。
術後は看護士さんがこんもりするくらいのガーゼをつけてくれたおかげで背を持たれても術部が痛くなることはありませんでした。
看護士さんから以前にも説明された注意事項を再度説明されて、薬をもらって終了です。
処方された薬
・ロキソニン(痛み止め)
・レバミピド錠(胃薬)
・ケフラールカプセル(抗生物質)5日分
・ゲンタシン軟膏(化膿止め)
この日は痛みもなく過ごせました。
麻酔の効果がなくなると痛むのかな?と思っていたので、ほっとしました。
手術翌日
予後の確認のために受診。
傷口も問題ないとのことだったので、この日からシャワーで患部を洗ってから前日に処方されたゲンタシン軟膏をつけて大きめの絆創膏をつけてくださいと指示されました。
絆創膏でいいの!?
手術当日はこんもりするくらいのガーゼをつけてもらいましたが、翌日からは絆創膏。
このギャップに驚き。
先生からオススメされた絆創膏はFCワンタッチパッドLサイズ(Amazonへリンク)です。
ドラックストアで買いました。
血が出る可能性もあるので、Lサイズをオススメされました。
この日はシャワーで患部を洗い流し、娘に薬を塗ってもらいました。
シャワーの時に少し沁みるかな?くらいでしたが、問題なく過ごせました。
手術から1週間後
手術1週間後にも患部を診察してもらいました。
順調とのことで、絆創膏もゲンタシン軟膏もないもしなくてよくなりました。
お風呂も湯船に入るのもOK!
普段通りの生活をして良いとのこと。やったー!
手術から16日後
手術で摘出した粉瘤を病理検査に出していたので、その結果を聞きにきました。
結果は問題なし!
大丈夫とは思っていましたが、ほっとしました。
これにて粉瘤摘出についての診察は終了です!
手術前後の注意事項
5分で終わるような手術でしたが、注意事項があります。
病院から言われていたことをまとめます
- 麻酔薬に対するアレルギー
- 出血
- 疼痛
- 感染
- 縫合不全(私は縫合しなかったので今回なし)
- 周囲の知覚鈍麻
- 傷跡
上記のことが起こる可能性があるということで説明を受けました。
また、
術後当日は患部を濡らしてはいけないこと。
翌日から1週間くらいは患部を湯船につけてはいけないこと。
を注意されました。
2月に手術をしたことを後悔しました!すっごい寒かった…。
手術を検討されている方はご注意ください。
粉瘤手術でかかった費用
今回の粉瘤を摘出にあたってかかった医療費の合計は約13,500円でした。
この中に診察時に一緒に診てもらった花粉症などの診察料と処方料が入っています。
内訳は下記の通りです。
結構な金額がかかりました💦麻酔もして手術ですからね。
手術予約時 3,860円
皮膚科 3,860円
この日は手術前の血液検査と別の皮膚のことでも相談して、薬も処方されているので少しお高めです。
手術当日 8,280円
皮膚科 7,350円
薬代 930円
手術翌日 400円
皮膚科 400
手術1週間後 380円
皮膚科 380円
病理検査確認時 580円
皮膚科 580円
この日は花粉症の薬を処方してもらったので、その診察代も含まれています。
医療保険の手術給付金
5分で終わる手術でしたが、今回の手術名は
皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満)
と診療明細書には記載されていました。
名前だけみると大手術かのような気がするのは私だけでしょうか?
ふと、医療保険の手術給付金がでないのか気になりましたので、加入している2つの保険会社に確認したところ…
どちらも
「皮膚、皮下腫瘍摘出術については筋・腱に及ぶ場合以外は非該当」
ということで、保険給付対象外でした!!
ちなみに私が加入している保険は下記の二つです。
アリコジャパン 終身医療保険I型 2004年契約
SOMPOひまわり生命保険 医療保険01AO型 2005年契約 直近更新日2020年
保険会社や契約によって給付対象になる場合もあると思いますので、保険会社に確認されるとよいと思います。
粉瘤摘出後の患部写真
粉瘤摘出後の患部写真はこちらから
苦手な人は注意です。
粉瘤摘出についてまとめ
徐々に大きくなってきていると実感していた背中にある粉瘤。
摘出してみたら痛みも全くなく、シャワーの時に沁みるかな?くらいで済みました。
傷跡がどう残るかが気になるところです。
術後1週間は湯船に入れないので、この寒い2月にしなくても良かったかなとちょっと思っていますが汗もかかないので夏よりは良かったかな?
ずっと気になっていたので、思い切って摘出したことですっきりしました。
同じように気になっている方がいたらどうぞこんなケースがありましたと参考にしていただければ幸いです。